スマッシュのミスは、全部を「力不足」で片づけると直しにくくなります。
ネットにかかるのか、奥へ飛びすぎるのか、横へずれるのか。シャトルの出方が違えば、最初に見る場所も変わります。
まず3分で切り分ける
いきなりフォーム全体を変えるのではなく、同じような球を10球打ちます。1〜3球目は観察、4〜10球目は一つだけ意識を変える、というくらいで十分です。
ネットにかかるとき
最初に見るのは、打点の高さと身体が前へ流れていないかです。
打つ直前まで下がっていると、シャトルの下へ入れず、ラケット面を上げる時間がなくなります。身体が前へ突っ込んでいる場合も、面が安定しないままインパクトを迎えます。
確認する順番は、次の通りです。
- テイクバックを打つ前に作れているか
- シャトルを身体の後ろで待っていないか
- インパクト後に胸や頭が大きく前へ流れていないか
ネットミスを減らそうとして、面を急に上へ向けるだけでは、今度は浮いたスマッシュになりやすくなります。まずは一歩早く入れるかを試します。
奥へ飛びすぎるとき
アウトが続くなら、力を弱める前に打点と面の向きが毎回同じかを見ます。
打点が後ろにずれたまま強く振ると、面が開いたり、身体が後ろへ残ったりします。一方で、前に入りすぎて面をかぶせると、今度はネットに近い低い球になります。
スマッシュを「強く下へたたく」だけでなく、相手コートのどの高さを通すかで考えます。10球中、アウトが何球、コート内が何球だったかだけを記録すると、感覚の変化を見やすくなります。
横へずれるとき
左右のずれは、ラケット面だけでなく、身体の向きと踏み込みの方向も関係します。
- 打つ前から肩が開きすぎていないか
- 踏み込んだ足の向きと、狙う方向が大きくずれていないか
- 打ったあとに身体が横へ流れていないか
を動画の正面または後方から確認します。横ずれを直すために、無理に腕だけで方向を戻そうとしないことが大切です。
10球の確認メニュー
1セット目は、いつもの打ち方で10球打ち、ミスの種類だけを数えます。2セット目は、最も多かったミスに対して確認項目を一つだけ変えます。
例えばネットミスが多ければ、「早く準備する」だけを意識します。強さ、角度、コースを同時に求めると、どの変更が効いたのか分からなくなります。
まとめ
- ネットミスは、打点の高さと早い準備を見る
- アウトは、打点と面の再現性を見る
- 横ずれは、身体の向きと踏み込みを見る
- 10球につき一つの確認項目に絞る
スマッシュを直すときは、速さを上げる前に、ミスの出方を言葉にしてみます。原因の候補が絞れれば、練習で試すことも少なくできます。