グリップを教わると、握りの角度だけに意識が集まりやすくなります。けれど試合中は、同じ握りを固めたまま待つより、相手の球に合わせて面を作り直せる方が大切です。

構えも同じです。低い姿勢を作って終わりではなく、ラケットと足が次の一歩へつながっているかを確認します。

グリップと構えを一緒に見る

支える面を作る前で待つ一歩出る

握りは強さを変えられるか

待っているときから強く握ると、指や手首が動きにくくなります。ラケットが手から落ちない程度に支え、打つ瞬間だけ力を加えられる余地を残します。

強く握ることが悪いのではありません。速い球を受ける、インパクトを安定させるなど、必要な瞬間に握ることが目的です。握り続けていないかを、素振りの途中で確認します。

フォアとバックは面を作り直す

フォア側とバック側へ同じ面で対応しようとすると、身体の前でラケットを出す時間が足りなくなります。まずは短い球出しで、

  1. 相手のラケット面を見る
  2. ラケットを身体の前へ置く
  3. 指を使って面を変える
  4. 大きく振らずに返す

という順番を練習します。持ち替えは手首を急にひねる動作ではなく、指の支えを変えて面を準備する動作として捉えます。

構えは「ラケットが前、足が自由」

ラケットを下げたまま待つと、相手の球を見てから持ち上げる時間が必要になります。身体の前に置き、面をすぐに出せる場所を探します。

足は、深く沈み続けるより、前後左右へ床を押せることを優先します。足幅、膝の角度、ラケットの高さは、体格や相手のショットに合わせた参照値です。写真の形を再現することより、一歩目が出るかを見ます。

3つのセルフチェック

スマートフォンで構えから一歩目を撮影し、次を確認します。

  • 相手が打つ前にラケットが身体の前にあるか
  • 合図を聞いたあとに足が固まっていないか
  • 一歩目のあと、反対方向へも動けるか

この3つのうち、最初に崩れる場所だけを次の練習で見ます。一度に握り、姿勢、歩幅、スイングを全部直そうとしないことがポイントです。

使い分ける練習

短い球出しを10球ずつ、フォア側とバック側に分けます。最初の5球は返球、後半5球は返球後に構えへ戻るところまで行います。

評価するのは、強い球が打てたかだけではありません。ラケットを身体の前に準備できたか、面を作る前に足が止まらなかったか、返した後に構え直せたかを見ます。

まとめ

グリップと構えは、

  • 待つときは握りを固めすぎない
  • フォアとバックで面を作り直す
  • ラケットを身体の前に置く
  • 一歩目へ出られる足で待つ

という流れで確認します。正しい形を一つに決めるより、球に応じて変えられる準備を作りましょう。

参考にした海外資料

次に読む記事